Vim コマンドラインモードを使って複数行に渡るドットコマンドを省略する

Vimで、ドット(.)コマンドはよく多用するコマンドだと思います。
ただ、連続した複数行にドットコマンドをあてたい場合、1行下に移動してドットj.j.j.を繰り返すことになります。
2~3行なら耐えられますが、行数が多い場合には、単純作業になってドットを打ち過ぎたり1行飛ばしてしまっても気づかなくて後で困ることになります。
こんな作業はエンジニなのやるべきことではないので調べてみると、コマンドラインモードを使うことで解決できた！

##### コマンドラインモードとは コマンドラインモードとは ノーマルモードから:や/や?や!で移行できるモードのこと。 コマンドラインモードからノーマルモードのコマンドを呼ぶことができるので、ワンライナースクリプトを実行している感覚です。 ビジュアルモードで任意のテキストを選択して、ノーマルモードのコマンドを実行することもできる。 <br> ##### 複数行に渡るドットコマンドを省略 PHPのプログラムで、配列のkey&valueの末尾に半角スペースが入っていて取り除きたい。 <pre class="brush: php"> $ary = [ 'a' => 10,- 'b' => 200,- 'c' => 3000,- 'd' => 40000,- 'e' => 500000,- ]; </pre> <br> #### ドットコマンドを多用する場合 まず、 'a' => 10の行に移動する。 Aで末尾に移動してインサートモードに入り1文字削除して<esc>で、ノーマルモードに戻る。 jで1行下に移動してドット. それの繰り返しを行うj.j.j. <br> 一連の作業が終わって末尾の半角スペースを取り除いた状態。 <pre class="brush: php"> $ary = [ 'a' => 10, 'b' => 200, 'c' => 3000, 'd' => 40000, 'e' => 500000, ]; </pre> <br> #### コマンドラインモードを使う場合 修正を加える対象の行数が長いほどj.j.の繰り返しにミスが生じる可能性が高い。 こんなことでリグレッションしてしまうのは、もったいない。 コマンドモードを使うことで、ドットコマンドを1回で済ますことができる。 <br> まず、 'a' => 10の行に移動する。 Aで末尾に移動してインサートモードに入り1文字削除して<esc>で、ノーマルモードに戻る。(ここまでは前者と一緒) Vでビジュアルモードに移行し、'b' => 200の行から'e' => 500000の行までを選択をする。 :でコマンドラインモードに移行するとコマンドラインに:'<,'>となって対象範囲が設定される。 :'<,'>normal.で対象範囲に対して一括でドットコマンドをあてることができる。 ビジュアルモードで選択した範囲に対してコマンドラインモードからノーマルコマンドであるドットコマンドを実行した。 <br> コマンドラインモードを使うことで、作業の繰り返しがなくなった。 他にも便利な使い方があるので調べてみよう。 <br> ##### 最近読んだ本