とっとこ駆け出しエンジニアぶろぐ: Varnishでレスポンス速度を向上させてみる

最近、学校のほうが忙しくてブログが更新できずモヤモヤしていた今日このごろ。
ようやく落ち着いてきたので更新していきたいと思います！

今回は、Varnishをやってみます。
バイトで構築した業務アプリのレスポンスが遅いのでVarnishでレスポンス速度を向上させてみたいと思います。

#####環境構成
* CentOS 6.4
* Varnish 3.5

#####Varnishとは？
リバースプロキシ専門の高性能なHTTPアクセラレータでOSS、Squidよりも高速に動作します。<a href="https://www.varnish-cache.org/">Varnishの公式サイト</a> 
Squidはフォワードプロキシとしても動作するためリバースプロキシのみであれば、それ専用の技術を使うほうが構成がわかりやすいですし、性能が高いと思います。(必ずしもとはいえない) 
VarnishとWebサーバを同じサーバで立ち上げてもレスポンスが早くなることが確認できました。 
 
リバースプロキシの特徴ですがリクエストされたページをキャッシュするためレスポンスが早くなり、Webサーバのリソースを節約できる。 
Webサーバが直接アクセスされることないのでセキュリティの向上にもつながります。

#####インストールしてみる

<pre class='brush: bash'>
$ sudo rpm --nosignature -i http://repo.varnish-cache.org/redhat/varnish-3.0/el6/noarch/varnish-release/varnish-release-3.0-1.el6.noarch.rpm
$ sudo yum install -y varnish
$ sudo service varnish start
</pre>

Varnishはデフォルトで6081番ポートを使用します。 
VarnishとWebサーバを同じサーバで立ち上げていて、ファイアウォールなどの設定で弾いていなければ<a href="http://サーバのIPアドレス:6081/">http://サーバのIPアドレス:6081/</a>で確認することができます。

#####Varnishの設定
待受ポートを6081から80に変更したいと思います。

<pre class='brush: bash'>
$ sudo vim /etc/sysconfig/varnish
</pre>

<pre class='brush: text'>
#待受ポート
VARNISH_LISTEN_PORT=80
#VCLのパス
VARNISH_VCL_CONF=/etc/varnish/default.vcl

#デーモンに渡すパラメータ
DAEMON_OPTS="-a ${VARNISH_LISTEN_ADDRESS}:${VARNISH_LISTEN_PORT} \
 -f ${VARNISH_VCL_CONF} \
 -T ${VARNISH_ADMIN_LISTEN_ADDRESS}:${VARNISH_ADMIN_LISTEN_PORT} \
 -t ${VARNISH_TTL} \
 -w ${VARNISH_MIN_THREADS},${VARNISH_MAX_THREADS},${VARNISH_THREAD_TIMEOUT} \
 -u varnish -g varnish \
 -S ${VARNISH_SECRET_FILE} \
 -s ${VARNISH_STORAGE}"
</pre>

次にVCLの設定を変更します。 
VCLはVarnish Configuration Languageの略でC言語みたいにif文が使えたりします。 
実際にC言語に変換されて共有ライブラリとしてVarnishに読み込まれるようです。

<pre class='brush: bash'>
$ sudo vim /etc/varnish/default.vcl
</pre>

<pre class='brush: text'>
backend default {
 #WebサーバのIPアドレス
 .host = "127.0.0.1";
 #Webサーバのポート番号
 .port = "8000";
}
</pre>

VarnishとWebサーバを同じサーバで立ち上げている場合、Webサーバの待受ポートは80以外を使用します。
その際、Webサーバの待受ポートを変更する必要があります。 
 
VCLの記述に誤りがないか確認する

<pre class='brush: bash'>
sudo varnishd -Cf /etc/varnish/default.vcl
</pre>

記述に誤りがなければズラッと設定が出力されますが、誤りがあれば以下のようにVCL compilation failedと出力されます。

<pre class='brush: bash'>
Message from VCC-compiler:
Expected ';' got '.'
(program line 465), at
('input' Line 9 Pos 3)
 .port = "8000";
--#--------------

In backend specification starting at:
('input' Line 7 Pos 1)
backend default {
#######----------

Running VCC-compiler failed, exit 1

VCL compilation failed
</pre>

Varnishを再起動します。Webサーバの待受ポートを変更した場合は、Webサーバも再起動します。

<pre class='brush: bash'>
$ sudo service varnish restart
</pre>

Varnishが稼働しているかvarnishlogコマンドで確認します。

<pre class='brush: bash'>
$ varnishlog
</pre>

Varnishに80ポートでアクセスするとヘッダーやらが出力されるので、ちゃんと稼働していることがわかります。

#####速度計測してみる
Chromeで計測できます。Chrome Developer ToolsのNetworkのタブを押下し一番下に速度が表示されます。 
サーバの負荷状態等である程度前後すると思いますが、目安にはなると思います。 
 
僕の業務アプリで計測してみます。 
計測してみた結果!!! 
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####2～3秒速くなっていました！ 
速度が遅い原因は、他にも色いろあると思いますがこれからVarnishを使っていく価値の発見がありました。 
 
#####最近読んだ本