とっとこ駆け出しエンジニアぶろぐ: Jenkinsを導入してみる

継続的インテグレーションによってソフトウェア開発の品質と生産性を向上させるツールとして人気の高いJenkinsを導入・実行までやってみたいと思います。

日本語化が進んでいてGUIで直感的に操作できるので初めての方でも大丈夫だと思います。

#####環境構成
Cent OS 6.4 
Java 1.7

#####継続的インテグレーションとは？
継続的インテグレーション(以下、CI)は、ビルドやテストの自動化を継続的に行い手動ビルド、テストを行うことによる人為的ミスやタイムロスを削減しソフトウェアの品質と生産性を向上させます。 
 
ビルド、テストを人が手動で行っていると必ずミスは起きますし、伝達ミス等あると思います。ビルド、テストを自動化することで確実に実行することができます。 
開発者の任意の時間やタイミングで自動でビルドをかけることができるので、バグを早期発見できます。 
バグを早期発見することで修正するための後戻りが小さくなり保守性が高まります。
通常の開発だとバグが偏在しているまま進んでテストを行うので後戻りが大きくなってしまい修正が大変です。 
 
CIはビルド、テストだけでなくソースコード管理、コンパイル、インスペクション、デプロイといったところまで自動化してくれます。 
今まで手動で行っていた方からすれば、開発スタイルが大革命するのでは、ないでしょうか？

#####Jenkinsとは？
* CI(継続的インテグレーション)ツール
* Javaで記述されたOSS
* プラグインが豊富で拡張性が高い
* 複数のマシンからなる分散ビルドに対応している
* 様々な言語で利用することができる
* ユーザコミュニティが活発なので情報を仕入れやすい<a href="http://build-shokunin.org/">日本Jenkinsユーザ会</a>

#####Javaをインストールする

まず、Javaをインストールします。インストール済みであれば飛ばしてください。

<pre class='brush: bash'>
#インストール可能なパッケージ一覧
$ yum list \*java-1\* | grep open
java-1.6.0-openjdk.x86_64 1:1.6.0.0-1.66.1.13.0.el6 base
java-1.6.0-openjdk-demo.x86_64 1:1.6.0.0-1.66.1.13.0.el6 base
java-1.6.0-openjdk-devel.x86_64 1:1.6.0.0-1.66.1.13.0.el6 base
java-1.6.0-openjdk-javadoc.x86_64 1:1.6.0.0-1.66.1.13.0.el6 base
java-1.6.0-openjdk-src.x86_64 1:1.6.0.0-1.66.1.13.0.el6 base
java-1.7.0-openjdk.x86_64 1:1.7.0.45-2.4.3.4.el6_5 updates
java-1.7.0-openjdk-demo.x86_64 1:1.7.0.45-2.4.3.4.el6_5 updates
java-1.7.0-openjdk-devel.x86_64 1:1.7.0.45-2.4.3.4.el6_5 updates
java-1.7.0-openjdk-javadoc.noarch 1:1.7.0.45-2.4.3.4.el6_5 updates
java-1.7.0-openjdk-src.x86_64 1:1.7.0.45-2.4.3.4.el6_5 updates

#Javaインストール
$ sudo yum install java-1.7.0-openjdk.x86_64
$ sudo yum install java-1.7.0-openjdk-devel.x86_64
#バージョン確認
$ java -version
java version "1.7.0_45"
OpenJDK Runtime Environment (rhel-2.4.3.4.el6_5-x86_64 u45-b15)
OpenJDK 64-Bit Server VM (build 24.45-b08, mixed mode)
</pre>

#####Jenkinsをインストールする
Jenkinsは、公式にyumリポジトリが提供されているのでリポジトリ情報を追加してyumでインストールできるようにします。

<pre class='brush: bash'>
$ sudo wget -O /etc/yum.repos.d/jenkins.repo http://pkg.jenkins-ci.org/redhat-stable/jenkins.repo
#JenkinsのRPMパッケージの公開鍵をインポート
$ sudo rpm --import http://pkg.jenkins-ci.org/redhat-stable/jenkins-ci.org.key
#jenkinsをインストール
$ sudo yum install jenkins
</pre>

Jenkinsはデフォルトで8080ポートを使用するので、他のサービスとかぶっている場合やファイアウォールの設定などでポートを変更したい場合は、
Jenkinsの設定ファイル( /etc/sysconfig/jenkins)を変更します。

<pre class='brush: bash'>
$ sudo vim /etc/sysconfig/jenkins
#Jenkins待ち受けポート
JENKINS_PORT="8080"
</pre>

Jenkinsを起動

<pre class='brush: bash'>
sudo service jenkins start
</pre>

ブラウザから<a href="http://サーバのIPアドレス:8080">http://サーバのIPアドレス:8080</a>にアクセス